創発!アクティブ読書会のブログ

社会創発塾のメンバーを中心に月1くらいで開催される読書会のブログです。

読書会開催報告:外国人が熱狂するクールな田舎の作り方

 

更新が途切れてしまいました・・・。
(まさか、開設後1回で途切れてしまうことになるとは私以外だれが予想したか・・・)

 

さて、今日は4人です。しかしながら、6期から加わってくれるメンバーも交えての読書会です。
会場は変わらず早稲田駅から徒歩3分のおしゃれな「カフェあかね」。
何度も来ていると段々おしゃれに見えてくるから不思議。。。

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今日の課題図書は『外国人が熱狂するクールな田舎の作り方』(山田拓)です。

南牧村でのプロジェクトや地域との連携はメンバーの関心の高いトピックなので、盛り上がること間違いなしです。

 

以下が書籍の要約です。

著者の山田さんはクールな田舎を発信する事業「美ら地球」を行う。

その事業が起こるまでの過程や困難をわかりやすく、親しみやすい語り口で語っている。

 

■第1章:グローバルカンパニーと世界放浪を経て飛騨へ

 ・pwcへ入社。アメリカでコンサルタントして勤務
 ・フランスに籍を持つ企業でコンサルタント
 ・30歳の節目に世界各国を放浪したいとの思いを持ち放浪(美ら地球回遊記)
  ⇒・マチュピチュで、自分の生まれ育った国の歴史に興味を持つ
   ・世界を回ったが、逆に自分たちの国のことを全く知らない
 ・移住しようとしても日本の田舎へは「住めない」
  (空き家なのに住めず、空いていない状況)
  ⇒知人の紹介で、飛騨古川を教えてもらい住もうとするも拒否

■第2章:日本の田舎は世界に通じる
 
・この章は田舎に住み、同志を見出し、権力を握るまでの序章
 ・有力な観光協会の会長に見いだされ、「戦略アドバイザー」へ就任
 ・当時では画期的だった、インバウンドや地域ぐるみの環境による取り組みを計画
 ・計画したところでリーダー交代で、自分も権力を失う

 

■第3章:タダの景色でお金を稼ごう

 ・計画は頓挫。計画はあれども実施できる人やりたい人がいない
 ・「それならば」と自分で飛騨高山サイクリングツアーを起業
 ・美しい古風な街並みは年を追うごとに崩れて(取り壊し/再開発)いく

  ⇒ただの景色、街の暮らし、アマガエル、そういう何気ないものにこそ価値が宿る
 ・口コミで評判が立ち、ツアーがじわじわと広がっていく

 

■第4章:大変だけど楽しい田舎暮らし

 ・田舎暮らしの実態について書いてある章
 ・スローではあるが、やることはいろいろで忙しい
 ・モノではない、心の豊かさがある

 

■第5章:企業経営の手法を地域経営に

 ・成功はしているが、それでも地域の縮小を止めるにはあまりにも力が足りない
 ・先行者であるがゆえに、利益もあるが生まれてくる課題も新しい
 ・経営のためには、どういう目的でやるのかとHow(どのように実現するのか?)に
  こだわるべき

 

■第6章:日本と世界の田舎をクールに

 ・もっとも足りない資源は人材
 ・方法(What)もお金出してくれる支援も実はある
 ・足りないのは「コミットしてドライブをかける人材」
 ・別の田舎から「私がほしい」と言われることがあるが、そうではない。
  ⇒君たちがコミットして実現するんだ

外国人が熱狂するクールな田舎の作り方 (新潮新書)

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